大腸がん

大腸がん

罹患(りかん)が急増している大腸がん対策に、画期的な武器が現れた。ヘリカルCT(コンピューター断層撮影法)で撮った映像をコンピューターで三次元に処理する「仮想内視鏡」だ。大腸がんは増加が予測される一方、検査への抵抗感などから検診の受診率が低迷している。仮想内視鏡は、検診を受ける側の抵抗感も低く、精度も高まることから、大腸がん検診の受診率アップに貢献しそうだ。

大腸がんとは、大腸(盲腸、結腸、直腸)に発生するがん腫であり、肛門管に発生するものを含めることもある。アメリカ合衆国では三番目に多いがんで、がん死の原因として二番目に多い。

多くの大腸がんは大腸ポリープより発生する。(有茎ポリープは)キノコの様な形状に増殖し、顕微鏡で観察すると通常は腺腫とよばれる良性腫瘍である。しかし、そのうちの一部は時間が経つとがんの一種である腺がんに進行する。また現在は、ポリープ由来でない平坦な病変や陥凹性病変から進行大腸がんになることがあることも、明らかになっている。

大腸がんは消化管内面を覆いつくしている粘膜の上皮細胞の突然変異を原因とする。多くは細胞増殖を制御するDNAの異常が原因であり、それは環境や遺伝やウイルス感染になど多くの作用によって細胞の異常が発生する。細胞レベルの異常からがんに発展するには年単位の時間が費やされるので、特定の要因ががんの原因であると突き止めることは出来ない。したがって、大腸がんによる不幸な転帰を避けるためには、危険因子を突き止め、それらを改善し、また大腸がんを早期発見する必要がある。



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