神経衰弱 朝青龍

神経衰弱
神経衰弱とは、精神医学用語で、主に統合失調症躁うつ病などよりも軽症であり、病因が器質的なものによらない精神疾患のことをさす。軽度のパニック障害強迫性障害などがこれにあたるであろう。これらはかつて、不安神経衰弱、強迫神経衰弱と呼ばれていた。

歴史的にはフロイトが、精神分析を創始するにあたって当初は神経衰弱の患者を対象としていたことが有名である。フロイト以降も神経衰弱の精神力動的な研究が主流であった。

しかし最近はDSM-IV-TRやICD10などの記述的な診断基準(病気の原因によってではなく症状によって診断するもの)が主流となっているため、臨床的診断として神経衰弱が使用されることは少なくなったが、神経衰弱の概念自体は今でも非常に重要である。

神経衰弱の病名が使用されることが少なくなった理由として、記述的な診断基準の台頭に加えて、精神疾患の生物学的メカニズムが明らかにされたことや薬物療法の進歩もあげられる。例えば、かつて強迫神経衰弱と言われていたものは超自我や肛門期固着などで解釈され心理療法が治療の主体であったが、SSRIなどの薬物が有効であることや脳のセロトニン系の異常が明らかになり、強迫性障害と名を変えた。



なお神経衰弱にあたるドイツ語はNeurose(ノイローゼと読む)であり、日本でもノイローゼを神経衰弱の意味で使うこともあるが、一般の人が「ノイローゼ」と言う場合はもっと広い意味に使われるので注意が必要である。



2場所連続出場停止と謹慎などの厳罰を受けた横綱朝青龍(26)が5日、精神科医の診断で「神経衰弱及び抑うつ状態」と診断されたことについて、医学者から異論が出た。



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