痛風

痛風

痛風とは高尿酸血症を原因とした関節炎を来す疾患である。名称は、「風が吹くだけで痛い」ことからきた命名とされる。 又、最悪の場合死に至るケースがある。

痛風における関節炎は、関節包内に析出した尿酸の結晶に対する炎症反応である。従って、高尿酸血症がその原因の一つであることは間違いない。ただし、高尿酸血症の患者で、実際に痛風をおこす患者はごくわずかである。そこで、痛風を起こすことになる直接の原因は別にあるとする考え方も存在する。米国で、高尿酸血症の患者に尿酸値を下げる薬を処方しないのはその考え方に基づいている。実際、痛風は、高尿酸血症の治療薬によって急激に尿酸値が低下したときにもおこることがある。

患者の90%以上が男性で、ぜいたくな食生活をすると発症すると言われており、「帝王病」の異名で知られる。最近の疫学的研究によると、アルコールは痛風のリスクを高めるが、特にビールは最もリスクが高い(ただしビールには利尿作用があり、プリン体だけで痛風のリスクが高くなるとは言えないという実験結果もある)。また、蒸留酒は少し高く、ワインは飲んでも痛風のリスクを高めない。

ビールのおいしいこの時期、痛風には要注意である。


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