デング熱

デング熱

デングウイルス(dengue virus)による感染症。、ネッタイシマカヒトスジシマカなどの蚊によって媒介される。「天狗熱」、「テング熱」と記されることがあるが、これは誤りである。


潜伏期間は4日から7日。


デング熱は、一過性の熱性疾患で、東南アジア、インド、中米、南太平洋などに広く分布する。近年の、熱帯・亜熱帯地域の都市部におけるアウトブレイクには、急激な都市化が関連している。


突然の発熱、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、関節痛が現れる。食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともある。発症後3〜4日後より胸部から非特異性の発疹が出現し、四肢、顔面へ広がる。四肢にかゆみを伴うことが多い。こういった症状は通常3〜7日程度で消失し、回復する。


治療は、対症療法薬と輸液である。またアスピリンは抗血小板作用によって、出血を助長する可能性があるため、アセトアミノフェンを用いる。


現在のところワクチンはなく、予防は蚊に刺されるのを防ぐことだけである。ヒトスジシマカは、日中活動し、室内にもひそむ。


台湾のニュースサイト「中国台湾網」などが伝えたところによると、台湾南部でデング熱が流行。台南市政府の最新の調査では、2007年10月13日までに市内で511人の感染者が確認されたほか、隣接する高雄市でも2つの区で集団感染が発生しており、感染の広がりは過去最大規模。


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