高脂血症

高脂血症
血液中に含まれる脂質(中性脂肪コレステロールなど)が過剰な状態を指す。

体脂肪率の減少により大きく数値を低下させることが可能である。2-3kgの減量が大きな影響を与える。


高脂血症に由来する疾患には次のものがある。

動脈硬化
自覚症状はない場合が多いが、血管壁に徐々にコレステロールが蓄積され動脈硬化症が進行することで血液の流れが悪くなる。特に頭蓋内の血管がつまり、脳の一部が死滅する脳梗塞や、心臓の冠動脈の血管が詰まる虚血性心疾患になりやすい。
高血圧、糖尿病、肥満とともに死の四重奏と俗称され、現在はメタボリック症候群といわれる。

膵炎
膵臓の病気。大量飲酒者では高トリグリセリド血症をきたし易く、よく発症する。また、リポ蛋白の一種のカイロミクロンが著しく上昇するリポ蛋白リパーゼ(LPL)欠損症では、膵炎を来し易い。乳児で乳を呑んだあと腹痛を来すなどの場合、中鎖脂肪酸(MCT)を主体とした治療用ミルクを必要とする。妊娠中に発症した場合、血液浄化療法によるカイロミクロンの除去や中心静脈栄養による厳密な脂肪制限を必要とする場合もある。


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