過労死

過労死
過労死とは、周囲からの暗黙の強制のもとで長時間残業や休日なしの勤務を強いられる結果、精神的・肉体的負担で、働き盛りのビジネスマンが突然死することである(最近は若者も多くなっている)。日本以外の国ではこれに値する語句がなく「Karoshi」として英語の辞書や他言語の辞書にも掲載されている。これらのことにより、過労死が日本の封建的なシステムやライフスタイルを象徴する言葉として世界に広く認知されるようになり、いまや国際語である。


心筋梗塞脳出血クモ膜下出血、急性心不全、虚血性心疾患などの脳や心臓の疾患が原因で起こる。近年、過労死は40-50歳代〜30歳代にまで広がり、女性にも増えている。また長時間労働によるうつ病や燃えつき症候群に陥り、自殺する者も多い。


かつて、「日本人は働き過ぎ」とよく言われたが、現在ではアメリカ人やイギリス人も同等の労働時間と言われており、過労死も増加しているという。よって過労死は日本だけの現象ではなくなっている。

フランスでは、ルノーの心臓部とも言われるイヴリーヌ県のテクノセンターで、3ヶ月に従業員3人が自殺していたことが2007年2月に産経新聞など各マスコミで報じられた。うち、1人は遺書で「仕事上の困難」を記しており、当局が「精神的虐待」が無かったかどうか捜査に乗り出すほどの問題となっている。

先進諸国だけではなく、発展途上国でも状況は深刻とされている。特に、福祉に回すほど余裕のない国は、労働者の生活実態さえ把握できていない場合が多い。



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